
鴻佑機械
HOUNG YU
ホンユウキカイ 台中市
オフィス空間に足を踏み入れると、そこに広がるのは単なる仕事場ではなく、企業の魂が具象化された空間です。
今回のプロジェクトは台中工業区に位置し、オーナーは機械板金業界に特化しています。オフィスを企業のショーケースと捉え、オーナーの板金技術を壁面の立体金属タイル、カウンター、オフィス家具、手すり、照明器具、消火栓などの要素に活用しました。舞夏のデザインと鴻佑の専門技術を融合させ、企業精神をオフィス空間に取り入れ、企業にぴったりの専用の空間を作り上げました。
ファサードのイメージウォール:企業の第一印象
プロジェクトにおいて直面した問題は、旧工場に二つの入口があったことです。主入口をより目立たせ、なおかつ広がりのある印象を保つ必要がありました。外観にはデザインと素材を使って二つの入口を区別し、内部には金属製カウンターを使用して視覚的な焦点を強調しました。
入口を進むと、独特の形状を持つ三角形の鉄製盾とテクノロジー感のある光線が交差するメインウォールが、視覚的な焦点となり、精神的な象徴となります。
フルメタル製のカウンターは、ユニークな形状とシャープなラインを展開し、耐久性を誇るだけでなく、デザイン性も兼ね備えています。金属と木材の組み合わせは、金属の冷たさを和らげ、日常的に触れるオフィスデスクに温かみのある質感を加えます。素材の対比と融合により、作業環境の快適さが増し、訪問者が企業に入った瞬間から、オフィス空間が放つテクノロジー感と温もりを感じられます。
上を見上げると、精緻な鉄製のメインシャンデリアが照明とアートを完璧に融合させています。弧を描いた鉄製の構造は、鴻佑の卓越した技術を象徴し、空間と企業の未来を照らしています。
空間の連続性
1階の階段の吊り灯は2階まで続き、黒と白のコントラストがテクノロジー感あふれるシンプルな雰囲気を演出しています。2階には世界地図が描かれた壁があり、黒いシステムキャビネットと金属感のある立体塗装が組み合わせられ、企業のグローバルな視野と細部へのこだわりを表現しています。
専用カスタム家具
一般的なオフィスのOA家具や既製家具とは異なり、私たちは空間のニーズに応じてカスタムデザインのデスクとサイドキャビネットを特別に設計しました。これにより、鴻佑の製造技術と多様性を表現しています。消火栓ボックスの外観にも独特のデザインを施し、法規を満たしつつ、オフィス空間に自然に溶け込むようにしています。
鉄の精神を空間で表現
鴻佑機械板金の企業オフィス空間は、単なる日常的な作業場にとどまらず、企業文化と価値観の具体的な延長です。伝統的な産業が人材獲得の難しさに直面する中で、オフィス空間のアップグレードは企業の発展に欠かせない必然的な流れとなっています。伝統産業の“黒い手”というステレオタイプを打破し、快適さと未来的なデザイン感を備えたオフィス環境は、企業の実力を示すだけでなく、優秀な人材を惹きつけ、企業に新たな活力を注入します。
鴻佑機械
攝影 / Positive photography正面攝影
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