
創Q SPACE
ドリームモール
Q SPACE Dream Mall
高雄ドリームモール売場デザイン|「創Q」ブランドブース空間の創出
今回のプロジェクトは高雄ドリームモールに位置し、空間形態が少し特別でした。ひとつの大きなブースではなく、3つのエリアに分散している構成です。私たちにとって、この課題は単なる平面配置の検討ではなく、商業空間デザイン全体に関わるテーマでした。すなわち、点在するエリアをいかにデザイン戦略によって統合し、一貫したブランドイメージを創出するか。この案件では「空間の連携」と「ブランド体験」という2つの核心に特に重点を置きました。
台中のインテリアデザイン会社「舞夏設計」として、私たちは百貨店ブースデザイン、大型店舗設計、旗艦店企画に特化し、高雄・台中・台北において豊富な実績を有しています。
デザイン戦略|「形態」と「色彩」から発想
デザインの出発点は「形態」と「色彩」。形態面では、曲線的なフォルムを核とし、幼少期の遊び場の記憶――回転や広がり、探求心を掻き立てる雰囲気――から着想を得ました。外周に広がるアーチ状のパーティションは動線を自然に繋ぎ、視覚的な統一感を与えています。
中央の展示什器は透明素材にブランドビジュアルを融合させ、「一翻賞」というテーマを反映。子ども心を思わせる探究感を表現しました。照明は多層的な円形器具を組み合わせ、遊園地のようなリズム感を空間に付与。このアプローチは、大型店舗のデザインにおいて特に重視される「顧客が自然に滞在したくなる雰囲気づくり」に直結しています。
色彩とゾーニング|ブランドアイデンティティの強調
3つのエリアは色彩によって機能を明確に分けつつ、ブランドの3大カラーを継承しました。グレーと木目を基調とする「ライフスタイルゾーン」は静けさと質感を演出し、日用品に適した雰囲気を構築。紫と黄色のコントラストが特徴の「テクノロジーゾーン」は未来感とインタラクティブ性を強調し、テック製品の魅力を際立たせます。そして黄色をメインとする「一翻賞」ゾーンはブランドの象徴的な展示空間となり、強い視覚的アイデンティティを形成しました。木質調と組み合わせることで、明るく清潔感がありながら親しみやすい空気感を醸成。素材は木材・鉄・アクリルをミックスし、透明感と遊び心を兼ね備えた空間に仕上げています。
天井・キャラクター演出|自由さと実験性
天井には既存の軽量鉄骨をあえて残し、T8蛍光管をランダムに配置することで、ブランドが持つ「自由さ」と「実験性」を体現しました。さらに「創Q」マスコットは壁面や展示台に留まらず、天井装置にまで大胆に展開。視覚的な主役として登場させることでブランドの記憶点を強化し、遊園地のような親しみやすさとインタラクションを生み出しました。
床デザイン|動線を導く「演出家」
床面のグラフィックデザインは、ブランド3色を用いて3つのエリアを連動させ、楽しい動線を形成。来場者は自然に各エリアを回遊することになり、同時にブランド体験が深く印象づけられる仕掛けとなっています。
撮影 / Positive photography正面攝影
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